電気ノート

130万円のファックス(40)

おなじみのファックスは、電話回線を使って原稿を送る装置です。

最初は、新聞社で、ニュースの原稿をいち早く送るために
とても、重要な働きをしました。
現在は、家庭でも普及して一般的になりました。


では、音を送る電話回線で、なぜ絵や文字が送れるのでしょう。

電話の場合、「声」をそのものを送っているのではなく、
電気信号に変えて送信しています。

同様にファックスは
紙に書かれている情報を、
電気信号に変えて送っています。

まず、送信側は、紙に書かれている情報を、
小さな点に分けて、その点が、白か黒かを読みとります。

その情報を、相手に送り、
受信側は、その小さな点を、紙に表示していくのです。


送信側と受信側は、決まった仕組みで信号のやり取りを行い、
原稿が正しく伝わるようになっています。

現在の信号のやりとりは、
「G3」という規格が一般的です。
送信側は、紙に書かれている情報を加工(圧縮)して送り、
受信側は、送られた情報を、復元して紙に表示します。

このため、原稿を送るのにかかる時間が、
大幅に早くなりました。

また、「G4」という規格は、
デシタルの技術を使ってさらに早く遅れます。

A4の原稿を送受信するのにかかる時間
G1 約6分 G2 約3分 G3 約1分 G4 約3秒


ところで、昭和48年に、ファックスが日本にも登場しましたが、
当時の1号機は130万円だったそうです。



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