電気ノート

「ADSL」の意味 (33)

ADSLっていうのは、最近よく話題になる言葉ですね。

ADSLっていうのは、
Asymmetric Digital Subscriber Line(非対称デジタル加入者線)の略で、
普通の電話回線の、通話に使わない部分を利用してできる通信のことです。


一般に、電話(音声)は、0〜4kHzの周波数帯域を使います。
電話線を使ったモデムもこの周波数帯を使います。

一方、ADSLは、25kHz以上という、耳にはとっても聞こえない、
高い周波数の音で、通信します。


ところで、ADSLのA
Asymmetric(非対称)とは、どういう意味なのでしょう。


ユーザー宅からNTT局への信号(以下 「上り」)と、
NTT局からユーザー宅への信号(以下 「下り」)の
通信速度に差があるという意味なのです。

実際には、上りが最大512kbps、
下りが最大1.5Mbpsのデータ通信を行っています。
この、通信速度の差が、ADSLの「A」の意味です。

上り、下りに差がある理由は、
上りの信号は25k〜138kHzの周波数帯を
下りの信号は138k〜552kHzの周波数帯を利用していて、
下りの方が、多くの周波数帯を割り当てています。

最後に、ADSLで「8M」というのがありますが、
8Mサービスでは、1.5Mサービスで使う周波数帯よりも
更に高い周波数帯域(約1MHzまで)を利用して
伝送速度を向上させています。

最近のニューワード「ADSL」参考になりましたか。



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